理事長の新年のご挨拶
理事長の新年のご挨拶
理事長の新年のご挨拶
新年のご挨拶
名古屋通関業会 理事長 柘植 要
新年明けましておめでとうございます。
令和7年の年頭にあたりまして、会員の皆様には、ご家族お揃いでよいお年をお迎えのこととお喜び申し上げます。
また、皆様には、当業会の事業及び各種業務の運営に対しまして、格別のご理解とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
最近の通関業を取り巻く環境を見てみますと、RCEP協定などの発効により、我が国の貿易総額に占めるEPA締約国のカバー率が8割を超えるなど、貿易取引の形態は一層複雑化、高度化しており、通関士には、関税分類、原産地規則、あるいは関税評価といった専門知識の必要性・重要性は高まるばかりです。
また、経済安全保障への対応についても、安全保障の裾野が経済・技術分野に急速に拡大し、経済安全保障上の脅威への対処が政府全体として取組むべき重要課題となっており、そういった面への対応についても通関士の役割は重要度を増してきています。
通関士に求められる専門性や重要性が高まる一方で、昨年、名古屋通関業会において実施した「通関料金に関するアンケート」の結果を見ますと、通関料金の上限額が撤廃された以降も通関料金のマーケットレートは旧上限額が維持されており、人件費や物価の高騰を十分に反映できていない状況が確認されました。
引き続き通関士が輸出入手続きの中核的存在として活躍し、存在感を示すためには、男女を問わず、輸出入者をコンサルできるような幅広い知識と高度な業務をこなせるスキルを持った通関士のスペシャリストを育てることが重要と考えています。
そのためにも名古屋通関業会の取組として、『3つのD』
- DX(デジタル技術を活用して生活やビジネスを変革)
- Diversity(多様な人材が組織に共存し、それぞれが持つ能力を最大限に活かす)
- Deep knowledge(深い知識・高度なスキルを有するペシャリストの育成)
を推進していく必要があると考えます。
我々は、通関業務のプロフェッショナルとして我が国の貿易円滑化と活性化を図るとともに、適正通関の確保という社会的使命を果たすことで通関業のプレゼンスを高め、通関業務に携わる皆さんが働き甲斐を感じ、誇りの持てる仕事となるよう精一杯取り組んでいかなければなりません。
日本通関業連合会においても、性別、年齢、人種などに関わらず多様な人材が活躍し、能力と意欲によって平等に評価される通関業界を目指すため「ダイバーシティの推進」に取り組んでおり、そのアクションプランとして、各地区通関業会とも連携しながら様々な活動を実施していますので、会員の皆様におかれましても、引き続き「ダイバーシティの推進」に関する理解とご協力をいただくようお願い申し上げます。
本年は、「IFCBA2025京都世界会議の開催」や「第7次NACCS更改」が予定されるなど、通関業界を取り巻く環境は次々と変化してまいりますが、当業会としましても、会員各位のご意見を踏まえ、また、名古屋税関ご当局及び日本通関業連合会などと緊密な連携を図りつつ、会員の皆様への情報発信と通関業者及び通関士の地位・能力の向上施策を進めながら、諸課題についても前向きに対応しつつ、当業会の発展に努めてまいる所存でございますので、これまで以上のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げるとともに、