名古屋税関長の新年のご挨拶
名古屋税関長の新年のご挨拶
税関長の新年挨拶
新年のご挨拶
名古屋税関長 廣光 俊昭
令和7年という新しい年を迎え、名古屋通関業会会員の皆様に謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
旧年中は、税関行政に深いご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
近年の税関を取巻く状況をみますと、ロシアによるウクライナ侵略等に伴う各種の制裁措置の実施及び経済安全保障上の取組み、本年、開催が控えている大阪・関西万博に向けたテロ対策や不正薬物・金の密輸入対策など、水際における厳格な取締りが一層求められており、これらは税関の使命の中でも重要な課題です。
また、ご存知のとおり、越境電子商取引の拡大に伴い、通販貨物等の輸入が増加し、不正薬物や知的財産侵害物品等が多数摘発されているほか、不当な低い価格での輸入申告により関税等をほ脱するという事案が顕在化しており、これらに対応するため、本年10月には輸入申告項目の追加が行われます。
こうした中にあって、これらの課題に適切に対応するためには、引き続き、皆様との間での緊密な連携が必要不可欠です。
一方、EPAの利用促進においては、輸出面も含め、EPAの生み出す経済上のメリットをより多くの方々が享受できるようにしていくため、通関業者・通関士の皆様の専門的知識が一層重要になっていくものと考えております。
税関としましても、貴会開催の研修に講師を派遣するなど、通関士の皆様等に協力してまいる所存です。
本年も貴会をはじめとする関係業界の皆様と協働し、税関の使命を果たすべく尽力してまいりますので、引き続き、皆様方のご理解とご協力をお願い申し上げます。
最後になりましたが、貴会の益々のご発展と会員の皆様のより一層のご繁栄とご健勝を祈念いたしまして、新年の挨拶とさせていただきます。